ようこそ 日本コンクリート工学会北海道支部へ

杉山隆文前支部長(北海道大学大学院)の後を受け、2022年6月から日本コンクリート工学会北海道支部長を務めさせていただくことになりました。

北海道支部は、本学会での最初の支部として柴田拓二支部長のもとに平成5年(1993年)6月に設立されました。現在、支部会員数は361名(正会員・学生会員338名、団体会員23名)に達しています。設立以来、北海道における土木、建築、コンクリート材料、レディーミクストコンクリートなど、コンクリートに関するさまざまな分野の研究者や技術者の組織として、また、産官学が連携する学術交流の場として重要な役割を果たしてきました。

主な活動として、①積雪寒冷地におけるコンクリート構造物の品質・耐久性や構造設計などをテーマとした調査研究、②コンクリートの日(9月10日)関連の見学会や講習会の開催、③優れた研究成果を収めた学生に授与する支部優秀学生賞などの表彰、④若手の技術者や研究者相互の連携や交流を目的とした支部若手会などがあります。

さらに、平成29年(2017年)に設置した「北海道コンクリート秘話調査研究委員会」では、コンクリートを使用した目的や意義、その存在自体が知られていないコンクリート構造物に焦点を当て、一般の方々にもわかり易い内容で広く紹介できる資料を作成するなどの活動を進めています。この成果はJCI年次大会2019(札幌)の見学会コースとしても活用され、特色ある支部活動として今後の活動が期待されているところです。

北海道支部は令和5年(2023年)6月に設立30周年を迎えます。この10年間の歩みを振り返るとともに、新たな一歩をスタートさせる節目として、支部設立30周年事業を計画しております。現在、記念事業実行委員会および4つのWGを設置して、記念式典、特別講演、記念誌・記念動画、見学会などを企画しています。支部会員の皆様には是非ともご出席いただき、この30周年を盛大に挙行できれば幸いに存じます。

コロナウィルス感染症の拡大以降、支部総会や見学会などの主要行事の中止、オンラインによる委員会活動などによって、支部会員間の交流にも支障が生じているようにも感じています。オンラインのメリットを享受しつつ、ウィズ・ポストコロナ時代を見据えた支部の運営方法を模索しながら、微力ながら支部活動の活性化に努める所存です。

今後とも、支部会員、支部執行委員をはじめとする関係者の皆様のご支援とご協力を賜りますよう、心からお願い申し上げます。


公益社団法人 日本コンクリート工学会 北海道支部
支部長 深瀬 孝之(北海道科学大学工学部建築学科 教授)